いわて東山音頭こつこつ健康体操
制作:一関市東山支所(2021年)
対象:高齢者
目的:健康長寿・介護予防
体操制作:小野寺留美(一関市体育協会 事業課長)
音楽:「いわて東山音頭」
主な利用場面:地区内で定期的に開催している健康教室や介護予防教室、デイサービスなど
一関市役所東山支所の佐藤純子さん(保健福祉課 課長補佐)にお話を聞きました。
編集長
「このサイトではこれまでに数多くの自治体のご当地体操を紹介してきましたが、支所によるオリジナルご当地体操を取り上げるのは初めてです。地域づくりの視点でも、意義のある取り組みだと思います」
佐藤さん
「ありがとうございます。もともと東山地域は一関市内の中でも健康意識が高い人が多く、介護予防教室にも毎週大勢の方が参加されていました。そのような中で、自宅でも気軽に取り組めるような体操が欲しいという声が上がりました。そこで、地域の盆踊りの曲で、地域住民なら誰でも口ずさめる『いわて東山音頭』にあわせた体操を作成し、普及することになりました。住民の皆さんから想像以上に好評をいただいています」
編集長
「好評の理由をどのようにお考えですか?」
佐藤さん
「体操って覚えにくいと続きませんよね。その点、この体操は7つの動作を覚えるだけで誰でも簡単にできます。歌は5番まであるのですが、1番から5番まですべて同じ動きです。体操をしていて、もし間違っても、または、ぎこちない動きになっても、2番、3番…と続くので、その部分を自分で意識をして、動きを修正するチャンスと楽しみがあります。そして「できた!」となり、達成感を得られます。まさに、その過程が脳へも、もちろん体にもいい刺激として、体操の効果を実感できると考えております」
編集長
「なるほど。これは参考になります。今後の展望を教えてください」
佐藤さん
「いわて東山音頭は歌詞も大変すばらしいです。新型コロナ感染症が終息したら、大きな声で歌いながら体操してほしいと思っています」
<岩手県一関市東山地域>
人口は約6千人(一関市全体では約11万人)。観光名所は猊鼻渓(げいびけい)。川下りの船頭は一本竿で船を漕ぐ。クライマックスで船頭が唄う「猊鼻追分」はそそりたつ岩肌に響き渡り感動的。
編集長のコメント
「ご当地体操による個性あふれる地域づくり。東山地域の事例は参考になると思います」